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葬儀用語 は行

はしわたし
箸渡し
詳細
火葬された遺骨を、木と竹を組み合わせた箸で2人1組になってひとつの骨を拾います。
そして挟んだ遺骨を骨壷に入れていきます。地域によっては全員でおこなうところと近親者のみでおこなうところがあります。「箸」は「橋」に通じると考えられ、この世からあの世へ死者の魂を橋渡しする三途の川を渡るという想いをこめておこなわれるものです。
ばんれいせつ
万霊節
詳細
カトリックですべての逝去した信者の霊を祀る記念日。万聖節の翌日すなわち 11月2日。2日が日曜の場合は3日。死者の日ともいう。

ひがん
彼岸
詳細
彼岸は春分の日、秋分の日を中心とした前後3日の7日間のことをいいます。
「彼岸」はお寺で法要がおこなわれ、私たちはお墓参りなどをして供養します。「彼岸」というのは仏教用語で「むこう岸」といい、極楽浄土のことを示しています。
春分の日と秋分の日は昼と夜の長さが同じという「中道」のときです。仏教ではどちらにも偏らずにまっすぐであるということで「中道」は尊ばれているのです。この期間に「六波羅蜜(ろくはらみつ)」を実践し「彼岸」に渡る努力をしましょうという考えからきています。また極楽浄土ははるか西にあるので真西に太陽が沈むこの日は「極楽浄土への道しるべ」と考えられているようです。
ひつぎ
棺・柩
詳細
「棺(ひつぎ)」と「柩(ひつぎ)」どちらもおなじ「ひつぎ」ですが、中に何も入っていないものを「棺」といい、ご遺体が安置されたものを「柩」といいます。
「棺」にご遺体を納めることを「納棺の儀」といい、ご遺体を運ぶ車を霊柩車といいます。このようにご遺体を納める前と納めた後の字を使い分けているのです。
現在の棺は火葬を前提として作られています。棺は木製のものが主体で、価格は5万円くらいからになりますが、見事な彫刻が施されている棺は50万円から200万円のものもあります。布張りで作られたものや色も淡いピンクのものもあります。キリスト教徒向けの棺としては紺か黒地で白の十字架が記されたものがあります。
ひゃっかにち
百か日
詳細
亡くなってからちょうど100日目を「百か日」といい、正確には「百か日忌」といいます。 以前はこの日も法要をおこなっていましたが最近では身内だけで供養するか墓参りをすることが多くなっています。百か日のお墓参り供養は土葬が主流だった頃の名残だといわれています。火葬が主流の今では、遺族の悲しい想いに区切りをつけるの「卒哭忌」の意味合いが強くなっています。
「哭」は泣き叫ぶこと。「卒」はやめること。このことから泣くことをやめ心に踏ん切りをつけて新しい生活のスタートを切るといった意味合いのほうがぴったりくるでしょう。

ふくさ
袱紗
詳細
絹布を裏表二枚合わせ、また一枚物で、進物の上にかけ、または贈物を包む布。香典など不祝儀袋を包むのにも用います。
袱紗
ふくそうひん
副葬品
詳細
出棺のときに、故人が愛用していた品物を柩に納めます。この納められた品物を副葬品といいます。 副葬品として入れられないものは靴やバック、CD、ビニールや化学製品等です。また、釣竿や杖なども火葬炉の故障の原因になるため入れられないほか、缶ビールやめがねなども遺骨の損傷につながるため入れることができません。
あの世でも趣味を楽しんでほしいという遺族の想いを尊重し今では思い出の品の写真を撮って棺に納め、品物は形見として取っておくのがよいでしょう。
ふせ
布施
詳細
最近では、仏事のときにお寺に納めるお金のことを「お布施」といっていますが、本来の意味の「布施」はサンスクリット語で「ダーナ」といい「何も見返りを求めずに自分の持つものを他の人に分け与えること」を意味しています。
布施には「財施(ざいせ)」「法施(ほうせ)」「無畏施(むいせ)」の三つの種類があります。
財施というのは、金品や衣食住の財を施すことで、法施は仏の教えを説くことで、無畏施は、慰めの言葉をかけて、心からの怖れを取り除くことでお金や物だけではなく、仏の教えを説くことで明るい笑顔でいること、優しい言葉をかけることが「布施」になるのです。僧侶が私たちに仏の教えを説くことが「法施」で、私たちが施す金品が「財施」になります。
よく「お布施の相場はいくらくらい」ということを聞きますがこれはいつの間にか「お布施」がお寺に支払うお金という捉えられ方になっているということです。お布施の金額を決めている寺もありますが「その人の持てる範囲のものを施す」ことが「布施」なので一律の金額にするには無理があるでしょう。
ぶっきょう
仏教
詳細
仏教は、イスラム教、キリスト教と並ぶ世界三大宗教のひとつで、文字通り「仏の教え」です。 仏というのはお釈迦様のことで、お釈迦様は約2600年前にインドにあらわれ、35歳で悟りをお開きになってから80歳でお亡くなりになるまでの45年間説かれた教えが仏教です。
仏教は人が幸せに生きるための教えです。お釈迦様が開いた悟りは「真理」を見極めることです。
「真理」というのは「法」といい、すべてのものに平等な真理の法を「仏法」といいます。仏法にそむけば罰を受けます。これが「因果の法則」です。「善い行いをすれば善い方へ」「悪いことをすれば悪い結果に」つながります。現在生きている私たちも悪いことをするのではなく善い行いをして極楽浄土へ近づけるように心がけたいものです。
ふつじょのぎ
祓徐の儀
詳細
神道の葬儀における、出棺の後に関係者全員を祓い清める儀式。
ぶつだん
仏壇
詳細
「仏壇(ぶつだん)」は仏様を安置する壇(他より一段高くしたところ)のことをいいます。 現在は、各家庭にある箱型の厨子(ずし)を仏壇と呼んでいます。本来お寺にある須弥壇(しゅみだん)を小さくしたものです。置く場所は南向きか東向きとされていますが、それが無理な時は部屋の上座におくようにします。南向きの場所に置いても家族の目に触れない場所や階段の下などに置いたりするのは供養の意味から大きく外れてしまいます。
ぷろてすたんと
プロテスタント
詳細
十六世紀にルターの宗経改革でローマ教会に反抗して成立した教会。新教。カトリック教会の教義中心主義に対して、個人の信仰を中心におきます。また儀礼を簡素化して聖餐と洗礼だけにしています。全世界で約四億、日本では約七十七万人の信者がいます。
ぶんこつ
分骨
詳細
埋葬や火葬された遺骨を複数の墓所に分けて納骨することを「分骨(ぶんこつ)」といいます。 火葬場で分骨する場合は事前に葬祭業者に分骨用の骨壷と分骨の数だけ「火葬証明証」を発行してもらい、なくさないように保管しておきます。すでにお墓に納骨している遺骨を分骨する場合 は墓地管理責任者から分骨証明書を発行してもらい分骨先の墓地管理責任者に提出します。
墓地から遺骨を取り出すとき、分骨先に納骨する際にはそれぞれ僧侶に読経をしてもらいます。
分骨をおこなうのは身内の遺骨を兄弟姉妹がそれぞれ自分の身近なところで供養したいという場合が多くあります。中には「ばらばらにするのは嫌だ」と考える人もいます。遺骨は「祭祀を主催するもの」に所有権があるので所有権を持った人が拒否をした場合には分骨はできません。
どうしても分骨をしたいという時は弁護士を立てて争うことになりますが供養のための分骨で故人を悲しませるようなことはできるなら避けたいことです。
ぶっか
仏花
詳細
仏壇やお墓にお供えする花のことを仏花(ぶっか)といいます。
花屋などで、「仏花一束○○○円」という形で仏様にお供えする花を売っていることが多いので目にする機会が多い花だといえるでしょう。仏花に使われる花の種類は菊をメインにして季節によってキンセンカやカーネーション、リンドウやグラジオラスなどを使った仏花があります。百合やトルコキキョウが入ると金額があがってきます。菊を供えるのは、菊の芳香が邪気を払う力があるといわれ、仏様を守ってくれると信じられているからです。仏事にお供えする花の数は奇数が基本となります。
仏花として売られているのも3,5,7本が一般的です。今では本物と同じように作られた造花があり、脱臭効果のある造花を使用するのもいいでしょう。

へいはく
幣帛
詳細
広義には神に奉献する供物の総称で,布帛,衣服,紙,玉,酒,兵器などいろいろある。狭義には,天皇,国家,地方官から神に奉献する供物をいう。「みてぐら」「にぎて」「ぬさ」「幣物」ともいう。
ぺっとそうぎ
ペット葬儀
詳細
犬や猫などのペットも今では家族の一員で、一緒に過ごした大切な時間を考えると「きちんと弔ってあげたい」という気持ちが出るのは当然のことです。昔は家の庭に埋めてお墓を作ってあげることもできたのですが今の住宅事情を考えるとそれも難しくなりました。
「ペット葬儀」が急成長したのは、ちゃんとした形でペットとお別れがしたいという飼い主の気持ちの表れからだと思われます。
「ペット葬儀」は専門業者に依頼するか、ペット供養をしてくれるお寺にお願いしてもいいでしょう。
仏教では全ての生き物は生まれ変わるといわれていますので動物もちゃんと供養すれば生まれ変わることができるでしょう。飼い主がいつまでも悲しんでいればペットもなかなか離れがたくなるのできちんと「ペット葬儀」をして心の整理をするのにはいい機会なのかもしれません。
へんれいひん
返礼品
詳細
お礼のお返し品。葬儀では、通夜や告別式への会葬者に対して会葬のお礼としての「会葬礼品」、通夜に来て通夜振る舞いに出席しない人への通夜振る舞いの代用としての「通夜返し」、香典をいただいたことへの「香典返し」、法事などへの参列者へのお礼の引き物、葬儀を手伝ってくれた方へのお礼、などがある。香典返しは都市などでは明治期以降、忌明を期して行われたので「忌明返し」とも言う。近年では、香典返しも葬儀の香典を受けた時点で行う即日返し(その場返し、当日返し)が増えている。贈答儀礼の影響で2分返し(半額相当の品物を贈る)や3分返し(3分の1相当の品物を贈る)が標準化しているが、中にはお返しの代わりとして福祉施設などに寄付する例もある。

ほうじ
法事
詳細
法事(ほうじ)は、葬儀に関わることだけでなく祈願するときや慶賀を含む全ての仏教行事のことを示すものでした。これに対し「法要」は亡くなった人のためにおこなう「追善供養」のことです。
法要は、僧侶の読経や食べ物や飲み物などのお供えをすることで功徳を積み、その功徳を故人や先祖へ回向(たむけるという意味)することでその冥福を祈ります。それに対し法事は前もって招待状を送付しますが、近親者だけでおこなう場合は電話連絡だけでも問題はありません。
土日や祝日にあわせる場合は実際の命日よりも早い日程に設定します。
また二つ以上の法要をあわせておこなう場合には「命日が早いほう」にあわせて法要をおこないます。
二つ以上の法要をあわせておこなってもいいですが、一周忌だけは他の念回忌とはあわせることをしないで、丁寧に法要をおこなうようにしてください。
ほうしょがみ・ほうしょし
奉書紙
詳細
中世以来使われている、最高級の公用紙として、盛んに用いたこうぞ紙。弔辞の用紙として多く使われています。
ほうみょう
法名
詳細
浄土真宗における戒名のこと。
ほうめいばん
芳名板
詳細
花に名札をつけずに、別に一覧にして氏名を示す形式のこと。
芳名板
ぼし
墓誌
詳細
墓誌(ぼし)は本来、故人の名前や経歴や業績などを金属や石に刻んだものを、柩にいれ一緒に埋葬するものでしたが、現在では墓地の敷地内の地上に建てられ、故人の戒名、俗名、死亡年月日、享年(死亡したときの年齢)などを刻んだ石版のことを「墓誌」というようになりました。
「墓誌」の呼び名は宗派によって異なります。「戒名碑」や「法名碑」「法号碑」などともいいます。
墓誌の形は板状のものが一般的ですが、台座型のものや自然の岩をつかったものなどがあります。
墓誌は、お墓参りにいったときにそこに刻まれている先祖の名前や歴史を知り、また、故人を偲ぶことから「過去帳」の役割も果たしているといえます。
ぼだいじ
菩提寺
詳細
先祖代々のお墓があるお寺、もしくは新しく墓を求めたお寺 サンスクリット語で「ボーディー」の読みを漢字にしたものが「菩提寺」で「やすらかなさとりの境地」という意味です。菩提寺のことを「菩提所」や「壇那寺」ともいい、その家の葬儀や先祖代々の追善供養をおこなってくれます。
ほてるそう
ホテル葬
詳細
家族葬で葬儀が終わった後、遺族や親族友人知人といった親しい者たちを招いてホテルを会場にしておこなわれるお別れ会やしのぶ会などことを「ホテル葬」といいます。
ホテル葬は無宗教葬でおこなうので好きな音楽をBGMにしたり室内の装飾や演出、料理などはすべて主催者、故人の生前の意志で決められます。ホテル葬に式次第というのはないので故人の思い出を語りながら会食をし主催者側が謝辞を述べた後閉会にします。参列者は通常平服で、香典返しは省略することが多い。
ほんそう
本葬
詳細
社会的影響力のある人が亡くなった場合に、準備や告知の必要から
先に近親者だけで密葬を行い、後に本葬として「社葬」など、正式な葬儀を行うこと。
機能としては、告別式の独立形態と言える。
ほんぞん
本尊
詳細
それぞれの宗派の教えの根本となる信仰の対象を形として表したものが「本尊(ほんぞん)」です。 本尊は「根本として尊敬すべきもの」という意味を持っています。
仏教では宗派によって本尊が異なります。「阿弥陀如来(あみだにょらい)」を本尊にしているのが天台宗、浄土宗、浄土真宗本願寺派、真宗大谷派で、「釈迦如来(しゃかにょらい)」を本尊とするのが臨済宗と曹洞宗で、「大日如来(だいにちにょらい)」を本尊とするのが真言宗 、「曼荼羅(まんだら)」を本尊とするのが日蓮宗です。仏教宗派一覧
本尊を新しくした場合は僧侶に「魂入れの儀式」をお願いし、また不要になった本尊や位牌は菩提寺に納め「お焚き上げ」をしていただきます。
あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行

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